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X-20 (航空機) : ミニ英和和英辞書
X-20 (航空機)[えっくす20]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

航空 : [こうくう]
 【名詞】 1. aviation 2. flying 
航空機 : [こうくうき]
 【名詞】 1. aircraft 
: [そら]
 【名詞】 1. sky 2. the heavens 
: [き, はた]
 (n) loom

X-20 (航空機) ( リダイレクト:X-20 (宇宙船) ) : ウィキペディア日本語版
X-20 (宇宙船)[えっくす20]

X-20は、アメリカ国防総省が構想し、ボーイング社によって開発が進められた宇宙偵察機。愛称はダイナソア(''Dyna-Soar'')。
== 歴史 ==
1950年代末、アメリカ国防総省は占領したナチス・ドイツから持ち帰ったゼンガー計画の計画書に影響され、独自の有人宇宙機を構想した。これはロケットで垂直に打ち上げる宇宙航空機で、上昇後は水面上を跳ねる小石のように大気圏上層部をスキップして飛行し(これを「ダイナミック・ソアリング」という)、目的地上空に到達した後は高解像度カメラを使った偵察を行うほか、最終段階では宇宙から核爆弾による爆撃を行うというものであった。これは1952年に提示されたベル社のBomi(bomber missile)案や、1956年の1人乗り有人ロケット偵察爆撃機(Robo)計画・Rocket Bomberとして研究が進められていた〔「Xプレーンズ」,世界の傑作機No67,文林堂 ISBN 978-4893190642〕。本機の用途は前述したように軍用宇宙機であったのだが、1957年にその目的をカムフラージュする為か実験・研究機であるXプレーンの一員としてX-20の名称を与えられ、1959年には宇宙往還機の研究用としてボーイングに発注された〔。なお、本機のダイナソアという愛称は、前述した飛行方法ダイナミック・ソアリング(Dynamic-Soaring)を略したDyna-Soarから取られている。
1961年に本機の実物大モックアップが完成し、1962年にはニール・アームストロング(後にアポロ11号の船長として初めて月面に降り立った)を始めとするパイロット6名が選抜された。その後は、1963年にB-52に搭載して滑空テストを行い、1966年にタイタンIIICを用いた初の打ち上げが行われる予定であった〔航空ファン別冊 No.32 アメリカ軍用機1945~1986 空軍編 文林堂 雑誌コード 03344-8 1986年〕。
しかしながら、当時アメリカ航空宇宙局(NASA)がX-20とは別にマーキュリー計画を進めており、本機のモックアップが完成した同じ年の5月には、マーキュリー・レッドストーン3号がアメリカ初の有人宇宙飛行に成功していた。また、マーキュリー計画の後継かつ発展的計画であるジェミニ計画も1962年から開始されていた。費用対効果という観点から超音速戦略爆撃機XB-70の開発を中止させる等、無駄な国防予算の削減を行っていた、時の国防長官ロバート・マクナマラは、(宇宙への二重投資とも言える)本機とその開発計画についても厳しい査定の目を向けた。
そして、莫大な経費に対して効果が薄いという理由により1963年に本計画の中止を決定。X-20は実機を作ることなく計画は終了し、その時点で製作済みだった実物大モックアップと関連資料については破棄された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「X-20 (宇宙船)」の詳細全文を読む




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